春節(旧正月、今年は2月12日)連休期間に徐々にヒートアップしてきた雇用市場は、連休が明けた第1週にさらに火がつき、企業の求人数は前年同期比223.7%増加し、求職者の履歴書送付件数も同235%増加した。こうした状況は今年の春節後第1週の出勤日が6日間あったことと関係があるだけでなく、2020年に新型コロナウイルス感染症が猛威を振るって雇用市場が「寒の戻り」を経験したのとは異なり、21年の春はより早くやって来て、より暖かいものであることを物語るものでもある。求職競争指数は9.3で、つまり1つのポジションに対して約9人の応募があるということになる。
求人ニーズの上位10業界のうち、インターネット・EC、不動産・建築・建材・土木業界は求人の規模が大きく、どちらも全体の1割以上を占めた。不動産・建築・建材・土木業界の求職競争指数は15.9で、求人も求職も非常に多い。一方で、インターネット・EC、コンピューター・ソフトウェア業界は相対的に競争が緩やかで、さらに高収入という特徴もある。
就職情報サイトの智聯招聘が全国の中心都市38カ所で行ったビッグデータモニタリングによると、北京は求職総合指数が16.9で、全国トップだった。北京以外で競争が激しかった都市には、貴陽(13.8)、瀋陽(13.6)、天津(12.6)があった。
春節連休が明けた第1週に、全国の中心都市38カ所の求人で提示された賃金は月収ベースで8993元(約14万8000円)だった。業界別にみると、ファンド・証券・先物取引・投資業界の平均が1万2271元で各業界のトップに立った。このほかオンラインゲーム(1万836元)、情報技術(IT)サービス(システム・データ・メンテナンス)(1万226元)、コンピューター・ソフトウェア(1万110元)、インターネット・EC(1万68元)の各業界が1万元(約16万5000円)の大台を突破し、ネット関連人材の雇用市場が全面的に活気づいている。
都市別の賃金をみると、北京が1万2126元で全国トップに立ち、これ以外で1万元を超えた都市は上海(1万1590元)、深セン(1万790元)、杭州(1万29元)だった。
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