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KYB不正 山梨の対象4件は発表なし 県「信頼裏切り遺憾」

 油圧機器メーカーのKYBが免震・制振装置に関する性能検査記録データの改竄(かいざん)をしていた問題で、同社は19日、不適合の確認、または疑いがあるとした建物のうち、全国70の物件名を公表した。対象の県内4件については、公表しなかった。所有者の同意が得られなかったためとみられる。

 この問題で県は19日、国土交通省の情報として、県内4件のうち不適合製品が使われていた1件は、甲府市内の建物だったことなどを明らかにした。

 県建築住宅課によると、4件のうち、免震用は3件、制振用は1件。甲府市内の1件のほかは、市町村名は明らかにしなかった。同課は「4件の中には県や甲府市所有の建物はない」と説明した。

 同課はこれまでにKYBに対し、建物所有者へのていねいな説明と、不適合製品を使っている場合のすみやかな是正を求めている。県は今後、KYBから提出される報告書を精査した上で結果を国へ報告する。

 同課の渡井攻課長は「全国で1千件近くの免震・制振装置の改竄が行われたとされる中、本県は数が少ないとはいえ、安全上の問題として利用者の信頼を裏切ったことは大変、遺憾だ」とした。

 地震発生時のリスクについては「『国が震度7程度では倒壊の恐れがない』としており、今のところ心配はしていない」と話している。