2018年9月21日、韓国・中央日報によると、韓国の伝統市場の商人から「過去20年で最悪の景気」との声が上がっている。
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韓国には各地に伝統市場がある。記事は、市場の店主らの悲痛な声を伝えている。文化体育観光部と韓国観光公社が今年の代表的な市場として選定した全羅北道(チョルラブクド)全州(チョンジュ)も例外でなく、20年間餅屋を営んできたキムさん(64、女性)も「正月やお盆など年中行事期間以外には店員を雇わない」と厳しい現状を訴えているという。
記事は「消費心理の萎縮は、各種の景気指標でも確認できる」とし、今年8月の失業者数が113万人で、1997年の通貨危機以降最も多かったと伝えている。今年1月から8カ月連続で100万人を超えたという。全体失業率も0.4%上昇、15~29歳までの若者の失業率も10%で、1997年通貨危機以降最高値を記録。その上、最低賃金引き上げの余波などで働き口を得るのがさらに難しくなり、急激な消費萎縮現象につながっているという。
また記事は、ショッピングの中心が市場から大形スーパーに、大型スーパーからインターネットショッピングに移行しているという「消費パターンの変化」も指摘している。
これを受け、韓国のネットユーザーからは「不景気というより、伝統市場に行かなくなっただけ。お正月やお盆に親戚の家ではなく海外に行く人が増え、先祖の祭祀も簡素化された」「毎年この時期(正月や旧暦のお盆)になると出てくる記事。大型スーパーやデパートは人でいっぱい」「90年代と今じゃ社会の風潮が違う」「伝統市場は安くないから」「大企業中心の消費文化的に、若者世代はソーシャルコマースの時代。伝統的市場の萎縮は当たり前」「市場の人達が『今年は景気が最悪』と言わない年は聞いたことがない」など、時代の流れを指摘するコメントが多く寄せられている。
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