中国商務部が明らかにしたところによると、中国とモーリシャスは2日、両国間の自由貿易協定(FTA)の交渉を終了し、これは中国とアフリカ諸国の間で締結される初のFTAになる見込みだ。双方は今後、最終的な調印に向けて準備を進めるという。新華社が伝えた。
商務部の高燕(ガオ・イエン)副部長とモーリシャス外務・地域統合・国際貿易省のヴィシュヌ・シータナー・ラチュミナライドゥ大臣は2日、「中華人民共和国商務部とモーリシャス共和国外務・地域統合・国際貿易省の中国・モーリシャス自由貿易協定の交渉終了に関する了解覚書」に調印し、交渉が正式に終了したことを宣言した。
両国のFTA交渉は17年12月に正式にスタートし、中国とアフリカ諸国の間で調印される初のFTAになる。双方は4回の交渉と交渉の合間に行われた数々の折衝を経て、最終的に18年8月30日に北京で協定のすべての内容について包括的合意に達した。交渉は「全面的、高水準、互恵」の目標を達成し、貨物貿易、サービス貿易、投資、経済協力などさまざまな分野をカバーするものとなった。
専門家は、「中国・モーリシャスFTAがまとまったことは両国の二国間経済貿易関係の深化に有力な制度的保障を与えるだけでなく、中国とアフリカの全面的な戦略的パートナーシップに新しい形式と新しい内容を盛り込み、中国とアフリカ諸国がより緊密な利益共同体と運命共同体を構築することを推進し、『一帯一路』(the Belt and Road)構想とアフリカ経済一体化プロセスとの連携を促進することになる」と指摘する。
中国とアフリカの経済貿易協力が深まりをみせ、前途は洋々だ。中国は9年連続でアフリカ最大の貿易相手国となり、17年の中国・アフリカ間貿易額は1700億ドル(約18兆7000億円)で前年比14%増加した。今年1-6月は988億ドルで前年同期比16%増加だった。中国は約3年間にわたりアフリカへの直接投資が年平均30億ドル前後の水準を保っている。
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