高速鉄道は中国の自主革新の典型的な成果であり、中国のスピードを示す国の名刺のような存在でもある。中国の鉄道事業者に高速鉄道の自主開発の決意を促したのは何だろうか。試験速度がすでに時速400キロを超えている以上、現在運行している中国の高速鉄道の速度は控えめなのではないだろうか。未来の中国は「スーパー高速鉄道」を手にするのだろうか。鉄道専門家、中国工程院院士、副院長の何華武(ホー・ホアウー)氏は、CCTVの番組「対話」に出演し、これらの疑問に回答した。
■高速鉄道の「中国のスピード」がどのように実現されたか
何氏:高速鉄道は非常に複雑かつ巨大なシステムだ。調整・指揮システム、乗客サービスシステム、それから最も注目されている防災・安全システムがある。高速鉄道は極めて複雑かつ巨大なシステム。中国のチームがこれを建設し運行させたが、これは非常に誇らしいことだと言える。海外に進出しても、国際市場で高い競争力を備えている。我々は今日も取り組みを続けているのは、努力を続けなければ数年後には脱落するという今日の国際情勢がその理由だ。
■中国の高速鉄道の速度は控えめ?
何氏:中国の高速鉄道の試験速度はすでに時速486キロで、これを営業速度にすることはできるだろうか。そして中国の営業速度は、時速420キロに達している。脱線防止、減衰力、横方向力、垂直加速度、横方向加速度、安全性のすべての指標に問題がない。しかし騒音と振動には問題があるため、今後さらに研究する必要がある。
■中国は「スーパー高速鉄道」を作れるか
何氏:イーロン・マスク氏は世界中で資金を調達し、コンセプトをプロジェクトに変えようとしている。しかし我々は努力さえすればその前に立つことができるはずで、中国のリニア技術も今やトップレベルだ。マスク氏はコンセプトに過ぎないが、われわれはすでに明確な方向を手にしており、今後さらに掘り下げることで非常に容易になる。10年以内に実現できる可能性があり、その敷設予定場所として、上海虹橋駅と杭州駅にそのための条件を残している。私も10年以内に実現し、世界トップに立つだろうと考えている。
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