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19年までに広州のスマート設備・ロボット産業生産額が1000億元達成の見込み

広東省広州市で6日から、2017年フォーチュン・グローバル・フォーラムが開催し、世界の政治・経済界から参加するゲスト数千人が意見を交換し、共に世界経済の新たな構造について議論している。世界にとって、スマート製造が広州のキーワードとなっている。広州日報が報じた。 

聯想(レノボ)集団の楊元慶・董事長兼最高経営責任者(CEO)は5日の取材に対して、「中国が成長を続けるためには、新しい道を切り開くことやイノベーションが必要。今回のフォーラムで、スマート製造の未来について議論することを楽しみにしている」と語った。 

また、「『メイド・イン・チャイナ』は、これまで、加工の分野で世界に知られていたが、人件費が高騰し、産業にモデル転換のプレッシャーがかかる今、中国の従来の製造業は、その他の発展途上国の低コスト競争や先進国の先端製造業の巻き返しという二重の打撃に直面している」と指摘する。 

そんな中、中国の製造業にとって突破口となっているのが「スマート製造」だ。世界レベルの製造業が集まる広州や珠江デルタは、テクノロジー・イノベーションや産業のスマート製造の分野への転換といった面で、中国で最先端を歩んでいる。 

統計によると、広州は最先端製造業を主体とした産業構造がほぼ構築されている。2016年、広州市の製造業は、中国が指定する主要30産業全てをほぼカバーし、整った製造業体系を形成し、工業経済総量は、中国都市発展の最先端を歩み続けている。そのうち、最先端の製造業の付加価値は2663億元(約4兆7271億円)と、年間売上高2000万元以上の規模を誇る工業企業の付加価値に占める割合は54.6%に達している。 

「広州市『メイド・イン・チャイナ2025』の試行ポイント設置とモデル都市構築のための実施プラン」によると、広州は、ロボット、鉄道交通、スマート設備、システムインテグレーションなどの分野に重点を置き、スマート設備やロボット産業クラスターとしたい考えだ。19年までに、スマート設備とロボット産業の生産額は1000億元(約1兆7000億円)に達する見込みとしている。 

世界の大手企業がポテンシャルに目を付け、広州に集まる 

フォーチュン・グローバル・フォーラム開催前後、世界の大企業が広州に進出することを続々と発表し、さまざまな角度から「中国のスマート製造」の未来像を固めている。 

フォーチュン・グローバル・フォーラムが開幕した6日、黄埔区と広州開発区は、阿里雲計算(Alibaba Cloud)有限公司と提携することで合意した。これをうけて、注目を集める阿里雲工業互聯網の本部が同地に設置されることになる。 

11月16日、海爾(ハイアール)集団は、広州南沙に資金を投じて華南地区本部や海爾金控華南本部を建設するほか、スマート製造の「脳」と呼ばれる「COSMOPLAT産業モデルセンター」を設置すると発表した。実現すれば、5年間でその売り上げ総額が約1000億元に達すると見込まれている。同プロジェクトにより、スマート製造やスマート物流センター、世界最大のスマートエアコン製造産業が集まり、フォーチュンが毎年発表するフォーチュングローバル500社にランクインし、海爾が買収した米ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電事業が南沙で産業化されることになる。 

事実、今年から多くの業界大手が競うように続々と広州に集まってきている。海爾や阿里雲のほか、騰訊(テンセント)、マイクロソフト、華為、富士康、シスコ・システムズなどが次々と進出し、広州経済の発展に強力な力を注入している。 

3月、富士康は、第10.5代8Kディスプレイの生産工場の建設を広州増城でスタートさせたほか、4月、シスコ・システムズは広州スマートタウンの建設を始め、生産額は1000億元を上回ると見込まれている。5月、マイクロソフトは南沙開発区と、戦略提携協議に調印し、「マイクロソフト広州クラウド・モバイルアプリインキュベータープラットフォーム」を構築し、人工知能分野の準備を整えている。9月、華為は白雲区と、クラウドコンピューティング戦略提携協議に調印し、クラウドコンピューティングやクラウド産業の発展プラットフォームに照準を絞っている。 

世界的に有名な企業が広州への進出を加速させているのは、広州のスマート製造の分野の巨大なポテンシャルに目を付けているからであることに疑いの余地はない。世界の製造工場である珠江デルタに隣接する広州は、最先端の製造業のためのしっかりとした基礎があり、珠江デルタをイノベーション型へと転換させる重要な責任を担っている。