中国国電集団と神華集団が合併再編してできた新会社・国家能源投資集団公司が28日、設立大会を開催した。再編後の新集団の資産規模は1兆8千億元(1元は約16.9円)に上り、中国のエネルギー分野でまた1つ「空母級」の中央企業(中央政府直属の国有企業)が誕生したことになる。石炭製造、火力発電、再生可能エネルギー、石炭液化・石炭化学工業の分野では世界最大の企業だ。新華社が伝えた。
国務院国有資産監督管理委員会(国資委)の肖亜慶委員長は同大会で、「これまでの5年間、国資委は中央企業18組34社の再編を相次いで完了し、国有資本の配置構造が目立って最適化されたが、中央企業は業界分布が広すぎ、戦線が長すぎ、資源は分散し、競争力が弱いといった問題がそれぞれに存在している。特に電力産業、石炭産業は、発展に同質化の傾向があり、建設が重複して行われ、過度の競争が繰り広げられるなどの問題が比較的深刻だ。これと同時に石炭・火力発電市場が大きな変動の波に直面しているといった問題もある」と述べた。
また肖委員長は、「中国国電と神華の両社の再編は、近年の中央企業の再編としては最大規模のものであり、石炭と電気の関係を整理し、石炭・電気一体化発展を実現させ、企業の全体的な収益力と経営効率を向上させる上でプラスになる。目下の同質化発展、資源分散といった目立った問題を緩和し、企業がより高次元・高水準で資源配置の最適化を実現し、より合理的な産業発展の新局面を形成する上でもプラスになる」との見方を示した。
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