2017年11月24日、中国のポータルサイト・新浪に、なぜ中国車には三菱製エンジンが多く採用されているのかについて分析する記事が掲載された。
記事は、昨年発覚した三菱自動車による燃費不正問題後、三菱自動車が日産傘下となったことを紹介。日産出身の山下光彦氏が三菱自動車の副社長となって大規模な内部改革が行われることになったと伝えた。
こうした三菱自動車に関する悪いニュースに、「少なからぬ中国人ユーザーはひそかに喜んだだろう」と記事は推測。しかし、「これは中国の自動車メーカーにとって決して喜ぶべきことではない」という。その理由として挙げたのが、多くの中国メーカーが三菱製エンジンを採用していることだった。
かつて、中国の自動車市場におけるシェア率が決して高くなかった三菱自動車は、中国メーカーに対しエンジンの供給を開始。1997年、遼寧省瀋陽市に航天三菱を設立し、98年には黒竜江省ハルピン市に東安三菱を設立してエンジンを製造し、多くの中国メーカーに供給し始めた。これにより三菱は「かなりの利益をあげた」という。
記事は「当時の三菱エンジンは古くはあったものの技術が成熟しており、コストも低かったため、多くの国産エンジンが三菱エンジンを模倣した」と説明。「何よりも三菱は、中国メーカーへの供給を惜しまなかったことが大きかった」と分析した。
また、中国メーカーがトヨタやホンダ、フォード、フォルクスワーゲンなどのエンジンを採用しなかった理由については、「コストが高すぎるか、手に入れることができなかったため」としている。
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